2012年にTEAM NACSが3年ぶりに行なった本公演。戦国時代を背景に、この時代に問う彼らならではの“戦い方”を描いた、ド派手で格好いいステージ。
1996年の初演以来、公演を重ねるごとにその規模を拡大してきた北海道発の演劇ユニットTEAM NACS。2012年、彼らが3年ぶりに行なった本公演。5年ぶりに森崎博之が演出を務めた。舞台は戦国時代。自らの野望のため、信じる者に尽くすため、それぞれの信念に命を懸けて生きる男たちの運命と戦いがスタイリッシュに描かれる。3年間でさらに活躍の場を広げた5人による、スケールアップしたステージ。ド派手に、カッコよく、今の時代に熱いメッセージを訴えかけてくる。
【ストーリー】織田信長(戸次重幸)が治める尾張国に、今川義元が攻め入ってきた。織田軍劣勢の中、家臣の柴田勝家(森崎博之)は家来たちの士気を上げているが、肝心の信長は女中と戯れているばかり…。そんな中、「サル」と呼ばれる織田軍の若き侍・豊臣秀吉(音尾琢真)が偶然にも今川軍の本陣を見つける。一方の今川軍では、警戒を強める明智光秀(大泉洋)をよそに、大多数は「奇襲などありえない」と悠長に構えていた。
秀吉の情報をもとに信長、勝家ら、少数精鋭の織田軍が今川軍本陣を目がけて雨の中を駆け抜けていく。迎え撃つは、命懸けで今川義元を護らなくてはならない徳川家康(安田顕)ら今川軍。轟く雷鳴の中、数々の志がぶつかりあう時代がいま幕を開ける。そしてこの桶狭間合戦の一部始終を巻物に描いている絵師、又兵衛がいた…。
収録日・収録場所
- 2012年6月7日/東京 赤坂ACTシアター
出演
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TEAM NACS(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)
スタッフ
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原案・演出森崎博之
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脚本宇田学