映画

わらの犬(2011)

サム・ペキンパー監督の傑作「わらの犬」を、英国から米国に舞台を移してリメイクしたバイオレンス・アクション。地方に引っ越した男性が理不尽な暴力に怒りを爆発させる。

ダスティン・ホフマンが主演し、バイオレンスの鬼才サム・ペキンパーが監督した1971年の「わらの犬」をリメイク。近年、米映画界で流行するリメイクだが、本作は原典から大きな変更はなく、安心して楽しめる。ただし舞台を米国の地方に移したことでリーマン・ショック以後の全米に顕在する、多様な格差を連想させるのが興味深く、リメイクの意義を感じさせる。主演の夫婦役は「X‐MEN」シリーズのJ・マースデンと「スーパーマン　リターンズ」のK・ボスワース。監督は「ザ・コンテンダー」のR・ルーリー。