映画

永遠の僕たち

見ず知らずの他人の葬式に参列するという一風変わった趣味を通じて知り合った若い男女の恋愛劇を、Ｇ・ヴァン・サント監督が切なくピュアに綴った秀作青春ラブロマンス。

片や、交通事故で両親を失い、自らも臨死体験を味わった少年。他方は、がんに侵され、余命3カ月と宣告された少女。共に死の世界に深くとらわれた若い男女が、運命的に出会い、限られた時間の中で愛し合い、生の感触を味わうことで、切ない輝きを得る様子を、青春映画の名手ヴァン・サント監督が鮮やかに描写。あの今は亡きデニス・ホッパーの愛息ヘンリーと、「アリス・イン・ワンダーランド」のM・ワシコウスカが主役の2人をみずみずしく好演するほか、加瀬亮がなんと特攻隊員の幽霊役（！）で絶妙の好演を披露。