映画

マージン・コール

リーマン・ショック直前のウォール街。巨大投資銀行である夜、何が起きたのか。豪華キャストが競演し、第８４回アカデミー賞で脚本賞にノミネートされた社会派サスペンス。

2007～08年に金融危機が起きた当時のウォール街。ある夜、大手投資銀行（リーマン・ブラザーズをモデルにした模様）で、巨額の損失が出ると発覚。従業員や重役は徹夜で事態の把握や対応策の協議に追われ……。当時、従業員や重役が高額の報酬（CEOの年収は日本円にして数十億円もあった）を受け取っていたことを示唆するなど批判をこめつつ、複雑な立場に置かれた登場人物たちの役でK・スペイシー、J・アイアンズ、D・ムーアら豪華キャストが絶妙なアンサンブルを披露。日本で劇場未公開が惜しい佳作だ。