映画

代紋　男で死にたい

子どもの頃、関東大震災で両親や家を失った後、温厚なやくざ一家の下で成長した主人公が組の縄張りを荒らす悪徳一家に立ち向かうさまを描く、高橋英樹主演の日活任侠映画。

「男の紋章」シリーズにたて続けに主演して、日活任侠路線を担う看板スターとなった高橋英樹が、同シリーズ10本中4本の演出を手がけた松尾昭典監督とまたもやコンビを組んで放った任侠映画。子どもの頃、関東大震災で両親や家を失い、兄弟共々路頭に迷っているところを助けられ、温厚なやくざ一家の下で成長した主人公が、やがて兄弟同士で反目しあうやくざ渡世の非情な掟に直面して苦悩しつつ、怒りの刃をふるうさまを痛切なタッチで描く。共演は露口茂、野川由美子。同年、続編の「代紋　地獄の盃」も作られた。