映画

ウラジミールとローザ

当時アメリカで実際にあった新左翼の活動家たちに対する不当な裁判の様子を、Ｊ＝Ｌ・ゴダール監督率いる「ジガ・ヴェルトフ集団」が茶番劇に仕立てて皮肉った風刺喜劇。

その頃、より先鋭的な政治性を顕わにしていたゴダール監督が、匿名的な共同作業による「ジガ・ヴェルトフ集団」名義で発表した最後の一作。1968年の米シカゴ民主党大会で騒乱を企てたとして逮捕・起訴された新左翼の活動家たちに対する裁判を、茶番劇仕立てで徹底的に風刺。ゴダールの当時の妻A・ヴィアゼムスキーらが「シカゴ8」の一員に扮するほか、実際の共同監督であるゴダールとJ＝P・ゴランも、著名な革命家の名前をもじったタイトル・ロールの2人組に扮して、コミカルな道化芝居を披露。