映画

キング・コーン　世界を作る魔法の一粒

米国でありとあらゆる食品にコーン（とうもろこし）が使われているという驚くべき実態を、若きフィルムメーカーたちが自身の体験もまじえて描いた衝撃のドキュメンタリー。

まるで話題作「スーパーサイズ・ミー」のモーガン・スパーロック監督に影響されたかのごとく、軽いノリで全米のコーン（とうもろこし）生産の実態に迫ろうと決めた若きフィルムメーカーたち。彼らはある年の1月から1年近くをかけてコーンを育てるが、政府の補助金無くしてコーンは育てられないという重要な事実に気付く……。論より証拠とばかりにまず行動を起こすスタッフの行動力が楽しく、なおかつ米国でありとあらゆる食品にコーンが使われているという事実を突き付けるジャーナリズムに感心させられる佳作だ。