映画

終わりなき叫び

内戦に揺れるアフリカの国チャドを舞台に、急変する社会の波に翻弄されるひとりの初老の男の悲痛な運命を描いて、第６３回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した秀作ドラマ。

アフリカの中央部に位置する国チャド。21世紀に入って激しい内戦が始まり、同国の社会情勢が大きく揺れ動く中、かつての水泳チャンピオンで、引退後は長らくホテルのプールの監視員の仕事を務めていた初老の主人公の身にも、重大な生活の危機が到来。そこで彼がやむなく下したある選択が、後に大きなツケとして我が身にはね返り、激しい後悔と自責の念に駆られる様子を痛切なタッチで描き、第63回カンヌ国際映画祭審査員賞をみごと受賞。日本では、＜三大映画祭週間2011＞の1本として劇場公開された。