第三舞台が10年ぶりに、復活。新作「深呼吸する惑星」による、解散公演を行なう。時代と併走してきた鴻上尚史と第三舞台に密着し、彼らの見すえるものを探っていく。
10年ぶりの復活公演にして最終公演「深呼吸する惑星」に取り組む劇団・第三舞台に密着する。作、演出を担当する主宰の鴻上尚史は、「“故郷”に別れを告げ、クリエイターとして次の地平に向かうため」と解散を決意した。10年ぶりの復活を前に、かつての劇団員たちに「あなたは今でも第三舞台のメンバーですか?」という手紙を送った鴻上。大高洋夫、筧利夫らの、思い思いの答えをうけ、最終公演の準備をはじめる。80年代には近未来のハルマゲドンをテーマにするなど、“同時代より先”を描くことで“同時代”を気づかせるのが第三舞台の作品。2010年代の今、時代をどう描いていくのか、そして、若い世代に何を伝えようとするのか。脚本の執筆の様子、稽古や本番中の舞台裏にまで密着し、彼らの思いをあぶり出していく。