ステージ

いのうえmeetsシェイクスピア「リチャード三世」 古田新太×安田成美

「劇団☆新感線」のいのうえひでのりが、初のシェイクスピア作品に挑んだ話題作。斬新な演出と、豪華キャストの競演がみどころ。

　エンターテインメント性溢れるステージで圧倒的な人気を誇る「劇団☆新感線」の演出家いのうえひでのりが、満を持してシェイクスピア作品の封印を解く！
　手がけるのは、ピカレスクの代名詞ともいえる名作「リチャード三世」。いのうえがシェイクスピア作品に本格的に取り組むのは本作が初めてとなる。
　シェイクスピア全登場人物の中でも最高の魅力を放つ極め付きの悪党・リチャード三世を演じるのは、劇団☆新感線の看板俳優・古田新太。圧倒的な存在感で様々なキャラクターを演じ上げ、舞台の枠を超え“怪優”の名をほしいままにする古田が、極悪非道の大悪党“リチャード三世”に挑む。
　ほか共演に、11年ぶりの舞台出演となる安田成美をはじめ、榎木孝明、大森博史、三田和代、銀粉蝶、久世星佳、山本亨、天宮良、増沢望、西川忠志、川久保拓司、森本亮治など、ベテランから若手まで実力派俳優が勢ぞろい。
　魅力溢れるキャストたちの競演と、いのうえならではの斬新な演出で、まったく新しいリチャード三世が誕生した。エネルギッシュなステージの模様を、22台のカメラを駆使した躍動感溢れる映像でお届けする。

＜ストーリー＞
舞台は15世紀のイングランド。
ランカスター家とヨーク家が王位継承を争う薔薇戦争は、エドワード四世（久保酎吉）の即位と共にヨーク家天下の時を迎えていた。
しかしその「平安」に飽き足らぬ男がいた。末弟のグロスター公リチャード（古田新太）である。醜悪な容姿をもって生まれたリチャードは「平安」を憎み、自ら悪党になることを望む。
彼はまずは、“G”が頭文字の人間が、王位継承者を皆殺しにするという「予言」を流布、次兄クラレンス公ジョージ（若松武史）を幽閉し、刺客を送り込み殺害させる。
続いて、敵対するランカスター家先王の葬儀で悲しみに暮れる皇太子未亡人・アン（安田成美）の前にぬけぬけと姿を現す。アンは父と夫を殺したリチャードに侮蔑の言葉を浴びせる。しかし、アンはリチャードの巧みな甘言に騙され、彼との結婚を承諾してしまう…。