今野敏原作の本格派警察ドラマ。本庁の宇田川にはライバルの蘇我がいた。優秀な蘇我は公安に引き抜かれるが、突然、懲戒免職になる。宇田川が行方を追うと、圧力がかかる。
2月のドラマWは、「2週連続!今野敏原作警察ドラマ」として、2006年「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞、2008年「果断―隠蔽捜査2―」で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞、その後も“警察小説の気鋭”として高い評価を得る今野敏原作の警察小説を2週連続で映像化する。その2週目は、今野が2009年に発表した本格派警察小説「同期」が登場。同期の警察官の行方を追う若手刑事の奮闘を描く本格派警察ドラマだ。
本ドラマで特筆すべきは、その制作陣だ。脚本には、ドラマ「東京DOGS」、映画『逆境ナイン』等の脚本のほか、「新堂本兄弟」、「THE3名様シリーズ」などバラエティの構成作家、演出家としても名を馳せる鬼才、福田雄一。福田は自身初となる本格派サスペンスへの挑戦となる。監督には、『SR サイタマノラッパー』で、第50回日本映画監督協会新人賞を受賞し、今最も将来を嘱望される若手、入江悠。
そして、主演には、「ハゲタカ」などの好演で昨今、演技力への評価が益々高まる松田龍平がWOWOW初登場。この旬な組み合わせが、警察ドラマの世界に新たな風を送り込む。
次々と立ちはだかる組織の壁を、自分の誇りを賭けて必死に乗り越えていく刑事たちの熱きドラマは、忘れてしまった若い頃の理想、未来へと突き進む勇気、仲間との熱い絆といった大切なものを思い出させてくれるだろう。
<ストーリー>
本庁捜査一課の刑事、宇田川(松田龍平)にはライバルがいる。同期の蘇我(新井浩文)だ。飄々とした上昇志向のない男だが、能力を買われて公安に引っ張られた。ところが、その蘇我が突然理由もなく懲戒免職となった。心配し、その行方を追う宇田川に、警察内部からの圧力がかかる。しかも、ある殺人事件の容疑者として蘇我の名前が…。初めて「警察組織」というものに疑いを抱いた宇田川の心の中で、かつてない熱い想いが湧き上がった。クビになってもいい。俺は、蘇我を助ける!