映画

素直な悪女

“ＢＢ（ベベ）”こと、フランスの人気俳優Ｂ・バルドーのデビュー作。当時の夫Ｒ・ヴァディム監督のもとで主演し、“ＢＢ”のお色気が当時、衝撃を呼んだラブストーリー。

「裸で御免なさい」などの軽快なコメディで売り出し中だったバルドーが、本作で魅力を開花。冒頭から全裸姿を見せるなど一大センセーションを巻き起こし、“かくて神、女を造りたまう”という原題に名前負けすることなく、バルドーをマリリン・モンローと並ぶ映画史上最大のセックスシンボルに押し上げた衝撃の問題作。クライマックス、自由奔放にマンボを踊りまくるバルドーの美貌は何より見ものだ。もっとも、バルドーは夫ヴァディム監督を尻目に、本作で共演のJ＝L・トランティニャンと恋に落ちたという裏話も。