映画

ウォール街

世界経済の中心、ニューヨークのウォール街で日夜繰り広げられる過酷な金融戦争。巨匠Ｏ・ストーンが、実体なきマネーゲームに翻弄されていく人間たちの愚行を描いた力作。

巨匠O・ストーン監督の「プラトーン」と並ぶ初期代表作。スピード感あふれる演出で経済戦争最前線を描き出した。企業経営より、その株の取り引きのほうが巨万の富を得られるという狂乱のマネーゲームにいち早く目を付けたストーン監督のジャーナリスティックなセンスが鋭い。アカデミー賞を受賞したM・ダグラス演じる大物投資家ゲッコーのキャラクターが強烈で、冷酷・傲慢の嫌みな男ながら、その言動には哲学があり、魅力にあふれる。2010年には23年ぶりの続編となる「ウォール・ストリート」が作られた。