映画

渚のシンドバッド

“優しいふり、するなよ。”「恋人たち（２０１５）」の橋口亮輔監督による長編第２作。浜崎あゆみらが演じる高校生たちのビビッドな毎日を切なく捉えた青春映画。

デビュー作「二十才の微熱」がセンセーショナルな話題を呼んだ橋口監督が、続いて自身の故郷である長崎県を主なロケ地とし、同級生の男子に想いを寄せる少年を中心にした青春群像に肉薄。“青春の陰”をまっすぐ見つめたのは、橋口監督ならではの意匠だ。第25回ロッテルダム映画祭でグランプリに当たるタイガーアワードに輝くなど、海外でも高評価を獲得。後にスーパースターとなる浜崎を筆頭に、岡田義徳、草野康太らキャスト陣の熱演も大きな見どころ。音楽と主題歌は俳優でもある高橋和也が担当した。