映画

ボディ・ダブル

Ｂ・デ・パルマ監督がアルフレッド・ヒッチコック監督にオマージュをささげたようなサスペンス。売れない俳優が美女の部屋をのぞき見したことから殺人事件に巻き込まれる。

「殺しのドレス」などサスペンスの佳作も多い人気監督デ・パルマが、最も影響を受けたというヒッチコック監督にオマージュをささげたようなサスペンス。窓から隣の豪邸をのぞき見していた男が殺人事件に巻き込まれる、そんなプロットからも分かるように、ヒッチコック作品、中でも特に名作「裏窓」をイメージしたようなムード。加えて主人公が閉所恐怖症というのも、高所恐怖症を描いた「めまい」を連想させる。デ・パルマお得意の流麗なカメラワークに加え、大胆なヌードに挑んだ女優M・グリフィスの熱演も見もの。