映画

陽はまた昇る

文豪Ｅ・ヘミングウェイが活動初期に発表した傑作小説を、「慕情」のＨ・キング監督がオールスター共演で映画化。第一次世界大戦後の“失われた世代”の人間群像を描いた。

第一次世界大戦後、フランスのパリやスペインを舞台に、そこへ集まった“失われた世代（ロスト・ジェネレーション）”と呼ばれる人々の生きざまや恋愛模様を捉えた、人間群像ドラマの大作。ヘミングウェイによる原作は“失われた世代”の華麗なライフスタイルと彼らが心に抱いた虚無感を対比したが、映画はむしろ豪華な顔ぶれのスターたちが演じる大人のラブロマンスをクローズアップ。過ぎ去りし時代のロマンがたっぷりだ。俳優陣では、ゴージャスなファッションに身を包んだE・ガードナーの美貌が特に印象に残る。