映画

フォーリング・ダウン

“イラつく世の中に、怒りの一撃！”Ｍ・ダグラスが、突然キレて大都市をパニックにおとしいれる、一見平凡だが危険なサラリーマンに扮した、衝撃のノンストップスリラー。

見た目は普通だがストレスのせいか、日常から逸脱していく主人公。猛暑のLAで自分が向かう方向に立ちふさがる邪魔者たちを暴力で追い払いながら、孤独な行進を続ける。怒りの引き金になるのは交通渋滞、税金のムダ遣い、誇大広告など、現代人なら誰もが頭に来る物ばかり。主人公の武器も野球のバットに始まり、バズーカ砲にまでエスカレート。主人公がアジア系市民を侮辱する場面が米国で論争を呼んだが、ブラックユーモアの背後にリアルな狂気があることの証明。観客によっては癖になる、強烈テイストの問題作だ。