映画

帝都物語

日本ＳＦ大賞を受賞した、荒俣宏による大河ＳＦ小説を邦画離れしたスケールで映画化。明治から昭和にかけての時代、東京の街を霊的に守護するという“東京改造計画”とは？

明治時代から世界でも例のない驚異的発展を遂げた巨大都市・東京。だがその歴史の陰では、超能力者たちによる凄絶な戦いが繰り広げられていた……。ATG作品の数々やTV「ウルトラマン」で知られる鬼才・実相寺昭雄監督が邦画離れしたスケールと歴史ロマンのエキゾティシズムの両者を結合させることに挑戦。隅々にわたるまでユニークな仕掛けをこらした意欲作だ。キャストも豪華だが、中でも東京壊滅をたくらむ魔人・加藤の役で、当時まだ無名だった嶋田久作が圧倒的存在感を見せた。続編「帝都大戦」も作られた。