映画

海の若大将

加山雄三の主演で東宝の看板作品に成長した青春映画の人気シリーズ第５作。今回の若大将は、タイトル通り、彼と演じる加山がもっとも似合う場所＝海を舞台に大活躍。

新作ごとに人気が高まり、東宝のドル箱となった“若大将”シリーズだが、主演の加山雄三が黒澤明監督作「赤ひげ」に出演することになり、前作「ハワイの若大将」から本作まで約1年のブランクが空くことになった。だが観客に忘れられるどころか、逆に飢餓感をあおることになり、結果は前作を越える大ヒット。若大将人気の強さを見せつけることになったという。劇中歌われる若大将＝加山の挿入歌も「君が好きだから」「恋は紅いバラ」などたっぷり6曲。青い海と空をバックに、これぞ若大将という痛快作となった。