映画

大学の若大将

後に東宝の看板作品となる“若大将”シリーズの記念すべき第１作。二枚目青春スター時代の加山雄三が、自身のキャラクターそのままに明朗快活な学生ヒーローを快演した。

1961年から71年にかけて計17本（後に復活編が作られ18本となる）が製作された“若大将”シリーズの第1作。育ちのいい明るい二枚目でスポーツ万能、歌もギターも得意というスーパータレント加山が、彼自身と重なる主人公に扮して一躍スターとなった。スポーツの大試合がクライマックスになるというのがシリーズの黄金パターンだが、スキーやアメフトなど当時はまだ珍しかった若者文化をいち早く取り上げるなど、東宝らしい洗練された雰囲気の青春ドラマとして若者たちに強く支持されることになった。