映画

敦煌

１１世紀、シルクロードの都・敦煌で複数の男女の運命がドラマティックに交錯する様子を４５億円の巨費を投じて壮大なスケールで描いた、井上靖原作のスペクタクルロマン。

戦乱の世にあった11世紀の北宋（後の中国）で、新興文化に心惹かれ、シルクロードに旅立った青年主人公の趙行徳。そんな彼を待ち受ける運命を、美しい王女との悲恋や漢の武人との友情を絡めながら波乱万丈のタッチで描写。以前にも日中合作の「未完の対局」を成功させていた佐藤純彌監督が、今回も中国の全面協力を得て大々的な現地ロケを敢行。雄大な風景をバックに骨太なドラマを綴り、劇場公開では大ヒットを記録した。佐藤浩市、西田敏行らの熱演も見ものだ。