映画

ハートブレイク・リッジ　勝利の戦場

Ｃ・イーストウッド主演・監督のミリタリーアクション。海兵隊に復帰したベテラン軍曹は、新兵たちが集まったある小隊を鍛える。やがて小隊は危険が待ち受ける海外任務へ。

イーストウッドにとっては1960年の「戦略大作戦」以来、16年ぶりに出演した戦争映画。だが前半はアクション以上に彼が演じる鬼軍曹と若い新兵たちの交流を、時にユーモラスに、時に濃密に描き、その姿は名監督であると同時に俳優としてもベテランであるイーストウッドの姿が自然と重なって見える。また、後に「ニュージャック・シティ」で監督デビューするM・V・ピーブルズが新兵のひとりを演じ、劇中で歌とギターを披露するなど多才なところを見せている。彼もまた、イーストウッドの弟子なのかもしれない。