映画

ニュー・シネマ・パラダイス

シチリア島のとある映画館の過去と現在を背景に、時を超える映画への愛情を描いた感動の名作。少年時代の主人公と父親代わりになった映写技師の交流に涙を誘われる。

回想場面が大部分を占める本作で、公開当時評判になったのはトト少年と映写技師アルフレードの交流。疑似親子ながら、実の父子を越えた絆にまず涙。そして映画館文化が廃れていく中、あらためて映画のすばらしさを賛美したその映画愛にまた涙。本作が長編映画第2作となったG・トルナトーレ監督のセンチメンタリズムに酔いしれたい。日本でも1989年の東京地区単館ロードショーが40週間のロングランを記録。あまりの人気に、50分以上に及ぶ場面を復活させた［3時間オリジナル完全版］も後に公開された。