- 大会第13日
- 男子シングルス決勝
- 7/6
- (日)
夜9:45〜
深夜3:00
- センターコート 第1試合
ノバク・ジョコビッチ
(セルビア)
ロジャー・フェデラー
(スイス)
解説:土橋 登志久 実況:河路 直樹
〈ビッグ4〉の中ではジョコビッチとアンディ・マレーが最年少の27歳。それより下の世代の躍進が注目された今年のウィンブルドンだった。だが、最後に残ったのは、やはり〈ビッグ4〉のメンバー……グランドスラム史上最多17回優勝のフェデラーと、同6回優勝のジョコビッチ。元王者同士、通算35回目の戦いが幕を開ける。
男子ではウィンブルドン史上最多となるV8を狙うフェデラーは、全盛期を彷彿とさせる好調ぶりを見せている。ここまでの6試合に要した時間は、ジョコビッチのわずか3分の2で10時間16分。1試合平均1時間40分程度しか要しておらず、サービスを落としたのはたった一度だけという安定した強さに、このウィンブルドンに照準を合わせてきた決意がうかがえる。
対戦成績は18勝16敗でフェデラーがリード。グランドスラムでは12回目の対戦で、ナダル対ジョコビッチと並ぶ最多タイ記録となる。しかしそのうち決勝での対戦はまだ2度目で、前回はジョコビッチが初めてグランドスラムの決勝に進んだ07年の全米オープン。当時は、絶対王者だったフェデラーが20歳の挑戦者を退けた。
芝での対戦も過去一度しかなく、それが、フェデラーがV7を達成した一昨年のウィンブルドンでの準決勝だ。ジョコビッチがあの借りを返せば、週明けのランキングで約9ケ月ぶりの1位に返り咲く。33歳目前の芝の王者が歴史的大記録を遂げるのか、トップシードがそれを阻止して3年ぶりの栄冠に輝くのか、最初から最後まで目が離せない。