- 大会第15日
- 女子ダブルス決勝
- 6/8
- (日)
夜6:55
〜夜9:45
- フィリップ・シャトリエ 第1試合
シェイ・スーウェイ(台湾)
ペン・シューアイ(中国)
サラ・エラーニ(イタリア)
ロベルタ・ビンチ(イタリア)
解説:神尾 米 実況:河路 直樹
それぞれコンビ経験の豊富なトップ2シードによる決戦となった。2年ぶりの全仏優勝、グランドスラム通算5つ目のタイトルを狙うエラニ/ビンチのイタリア・ペアと、昨年のウィンブルドン覇者で全仏初優勝に挑むシェイ/ペンの中台ペア。昨年は全豪オープンを含めて3度対戦し、シェイ/ペン組が2勝1敗だった。
中国にとっても台湾にとっても史上初の「世界1位」の快挙を遂げたペンとシェイ。シェイのサーブ時はダブル後衛のフォーメーションからタイミングを見計らってネットに出ていくという戦法で、アグレッシブとはいえないが、ミスがなく隙がないので、相手ペアを苛立たせる。ペンのストロークはパワーがあるし、シェイはネットに出れば器用でコースも的確だ。エラニ/ビンチ組は冷静にこの陣形を崩し、自分たちのペースで試合を運ぶことができるか。
- 大会第15日
- 男子シングルス決勝
- 6/8
- (日)
夜9:45
〜午前5:00
- フィリップ・シャトリエ 第2試合
ラファエル・ナダル
(スペイン)
ノバク・ジョコビッチ
(セルビア)
解説:土橋 登志久 実況:鍋島 昭茂
当然のごとく、それでいてドラマチックなファイナルが実現した。〈ビッグ4〉の支配力が揺らいでも、2強の地位はなお堅固だ。今大会も圧倒的に強かった2人の、通算42回目の対戦となる。ナダルが22勝19敗でリードしており、グランドスラムでもナダルの8勝3敗でこのところは3連勝。全仏に限るとナダルの5戦全勝である。とはいえ、昨年の準決勝は最終セット9-7という死闘だった。「戦略は特に変えない」と微笑むジョコビッチには、並々ならぬ雪辱への思いに加え、前哨戦のローマの決勝で勝った手応えもある。
ただ、ローランギャロスのセンターコートに立つナダルの強さは、クレーの中でも格別だ。09年の4回戦で敗れたのが全仏唯一の黒星で、それまでに31連勝し、それ以降は34連勝中。ナダルが牙城を守り抜くのか、最大の敵ジョコビッチが攻め落とすのか。ナダルが勝てば全仏V9で、同一グランドスラムの優勝回数としては自身の持つ史上最多記録を更新する。一方のジョコビッチには全仏初優勝、ひいては通算グランドスラム達成がかかっている。また、勝ったほうが週明けのランキングの1位に。とにかくどちらが勝っても歴史的意味が大きく、それにふさわしい壮絶なラリー戦が繰り広げられるだろう。
少し気になるのは天気。ナダルのトップスピンは乾いたコートでより効果的だが、予報では曇り空に雨がぱらつく模様。勝負にどう影響するだろうか。
※早終了あり