- 大会第15日
- 女子ダブルス決勝
- 6/9
- (日)
よる6:55
～よる9:45
- フィリップ・シャトリエ 第1試合
サラ･エラーニ(イタリア)
ロベルタ･ビンチ（イタリア）
エカテリーナ･マカロワ(ロシア)
エレナ･ベスニナ（ロシア）
解説：神尾 米 実況：木村 季康
チームランキング世界1位のエラーニ／ビンチのイタリアペア、同3位のマカロワ／ベスニナのロシアペアという同国ペア同士の決勝となった。両国は11月にフェドカップの決勝を戦う国同士、という点でも興味深い。
エラーニ／ビンチは09年のフェド杯をきっかけに翌年からツアーでも頻繁にペアを組み、そのコンビ経験が実って過去1年に3つのグランドスラム・タイトルを獲得。全仏は2連覇を狙う。両者ともシングルスでもイタリアの主軸を担うが、今年のフェド杯ではアメリカとの1回戦で勝負のかかった場面で登場。危なげなくチームに勝利をもたらした。
一方、マカロワ／ベスニナのコンビ歴はまだ１年あまりだが、フェド杯では日本との1回戦、スロバキアとの2回戦ともに勝負のかかった第5試合のダブルスに勝利し、勝負強さを証明している。とはいえ、グランドスラムでは今年の全豪でのベスト4が最高。そのときの準決勝でもそうだったが、エラーニ／ビンチ組にはことごとく敗れている。イタリアペアの自信を壊すのは簡単なことではなさそうだ。
- 大会第15日
- 男子シングルス決勝
- 6/9
- (日)
よる9:45
～ 翌朝5:00
- フィリップ・シャトリエ 第2試合
- ※早終了あり
ラファエル・ナダル
（スペイン）
ダビド･フェレール
（スペイン）
解説：土橋 登志久 実況：鍋島 昭茂
グランドスラムで同一大会のV7達成者は、ウィンブルドンのフェデラーやサンプラスを含めて史上7人いるが、V8には誰も到達していない。この大記録に〈クレーの王様〉ナダルが挑む。事実上の決勝と言われたジョコビッチとの準決勝を4時間37分の激闘の末にものにし、決勝はフェレールとのスペイン対決だ。
フェレールはフランスの夢を背負ったツォンガを粉砕し、グランドスラム6度目の準決勝で初めてその壁を乗り越えた。しかも失セットはゼロ。経験豊富な31歳だが、グランドスラムの決勝という舞台は別物といわれる。準決勝では今大会初のセンターコート、完全アウェーという状況に冷静に対処したフェレールだが、果たして決勝ではどうか。
ナダルはこれが17回目のグランドスラム決勝とはるか優位に立ち、対戦成績でもフェレールを19勝4敗と圧倒。08年以降は、16回ある対戦のうちフェレール勝利はナダルが脚に故障を抱えて戦った一昨年の全豪オープン準々決勝だけ。ナダルのハンデを挙げるなら、ここまでに要した試合時間か。フェレールの10時間53分に対して16時間58分かかっている。特に準決勝はフェレールの2倍以上。「疲れは少しあるけど、大きな問題はなさそうだ。明日の午後までには回復するよ」とファンを安心させたが、「曇り時々雨」という天気予報もナダルには少々気がかりだ。
表彰式のプレゼンターを務めるのはウサイン・ボルト。世界最速の男からクレー最高峰のトロフィーを受け取るのはどちらか。