大会第11日
女子シングルス準々決勝

(アメリカ)
(オーストラリア)
解説:杉山 愛 実況:鍋島 昭茂
ビーナスが敗れたために決勝での姉妹対決の可能性が消え、セレナはどこか寂しげにも見えるが、一人旅はそう珍しいことではない。姉とはダブルスを楽しみつつ、初の全仏単複制覇に挑む。3回戦で体調を壊して1セット落とした以外はまったく危なげない展開だが、次の相手は警戒しなくてはいけない。
ストーサーはダブルスで05年の全米、06年の全仏で優勝しているものの、シングルスでの台頭は、ウイルス性疾患によるブランクから復帰したあと、特に昨年からだ。ツアー初優勝は10月の大阪HPオープンと遅咲き。セレナにとって怖いのはクレーでの成績で、今年はここまで18勝2敗、勝率9割はツアーで最高の数字である。しかも失うものはない。見逃せない一戦だ。
大会第11日
男子シングルス準々決勝

(スペイン)
(スペイン)
解説:土橋 登志久 実況:河路 直樹
フェデラーとの決勝対決を目標にしていたナダルに、王者の敗退はどう影響するか。二人には不思議な親近感があり、今大会の会見でもこんなやりとりがあった。「フェデラーよりも君の方が強いじゃないか」という記者に「あなたはテニスを何も分かっていない。ロジャーの記録は、これから誰も破れないものばかりだ」。昨年の仇であるソダーリングが残ったことも、心理的な影響がありそうだ。
こんな局面でアルマグロは嫌な相手だ。同じスペインの同い年。これまで6戦して6勝、2年前の全仏でも圧勝し、手の内は知っているのだが、このところ競った試合が多い。アルマグロはポーカーフェースで、のらりくらりテンポを外すのが巧い。長期戦は避けたい。
大会第11日
女子シングルス準々決勝

(セルビア)
(カザフスタン)
解説:神尾 米 実況:久保田 光彦
08年には全豪と全仏でベスト4、全米では準優勝で世界ランク1位に君臨したヤンコビッチだが、昨年は4回戦が最高でランキングも8位までずり落ちた。落日の09年を象徴したのが全米オープンの2回戦敗退で、その相手が19歳のシュウェドワだった。今年はインディアンウェールズで優勝し、クレーコートのローマも準優勝と好調。4回戦でもハンチュコワをストレートで打ち負かしたヤンコビッチだが、シュウェドワとの通算2勝1敗のいずれもフルセットの接戦だったのが気になる。
ところで、シュウェドワの位置は第5シードのサフィナが崩れた山。すなわち、クルム伊達がここにいてもおかしくなかったのだが、さて……。
大会第11日
男子シングルス準々決勝

(オーストリア)
(セルビア)
解説:柳 恵誌郎 実況:木村 季康
ジョコビッチが徐々に調子を上げている。錦織を倒した後、ハネスク、ジネプリに1セットずつ落としはしたが、動きは良くなって、全仏で3度目の4強入りを目指す。今年は14人の左利きが本戦に出場し、メルツァーもそのうちのひとり。ジョコビッチは左に苦手意識はなく、最近11試合では9勝している。唯一気になるのは、ダブルフォルトの多いことか。リズムが整わず、ここまでの4試合で合計23は8強の中で一番多い。大事なところで命取りにならなければいいが。
メルツァーの出身国オーストリアは、90年代のクレーコートを席捲したトーマス・ムスターの祖国。コーチは80年代のスウェーデンの旋風の一角を担ったヨアキム・ニーストロムだ。対戦成績はジョコビッチの2戦2勝。