大会第7日
女子シングルス3回戦

(アメリカ)
(ロシア)
解説:神尾 米 実況:木村 季康
28歳の女王が18歳の新鋭の挑戦を受ける。10歳差があろうと、前日の2回戦をたった55分で片付けたセレナに体力的なハンデはないだろう。しかしパブリウチェンコワのことは警戒しているはず。自身は初対戦だがビーナスが4度対戦し、2度負けている。
14歳でプロに転向したパブリウチェンコワは06年のジュニア・ナンバーワンで、全仏を除く3つのグランドスラム・ジュニアタイトルを持つ。とはいえ決してクレーが苦手なわけではなく、16歳だった08年の全仏で予選を突破して2回戦に進み、翌年には飛躍して第27シードとして出場、3回戦に駒を進めている。今年3月にはツアー初タイトルも獲得。セレナにすれば、乗っている若手を退けて8年ぶりの優勝へ勢いづきたい。
大会第7日
女子シングルス3回戦

(フランス)
(ロシア)
解説:坂本 真一 実況:吉崎 仁康
元女王アメリー・モレスモーが昨年引退し、スター選手不在となったフランス女子で最近主役争いに積極的に加わって来たのが23歳のレザイ。前哨戦のマドリッドを制した自信とともに、顔つきがますます勝ち気になった。元世界3位のペトロワには一昨年の全仏など2度の対戦で敗れているが、今のレザイにとっては全く恐れる相手ではないのだろう。一方、03年と05年の全仏でベスト4のペトロワ。しかし06年以降は3回戦止まりと振るわない。また、今季はセレナやクズネツォワ、クライシュテルスなど下馬評では不利な相手に勝って、パワー対決での強さを見せる一方で、格下相手の取りこぼしも多い。アップダウンの波がこの試合でどう出るか、それで勝負は決まる。
大会第7日
男子シングルス3回戦

(ルーマニア)
(セルビア)
解説:坂本 正秀 実況:河路 直樹
錦織が勝っていれば…という目で見るのは止めよう。サーブとフォアの攻撃力ばかりでなく、錦織が脱帽した「ディフェンスの巧さ」で勝ち、3回戦で世界ランク37位のハネスクと対戦するのはジョコビッチなのだ。対戦成績はジョコビッチの3勝だが、うち2試合が途中棄権だし、ハネスクが得意とするクレーでの対戦もないから、そう一方的にはならないだろう。
実はジョコビッチの体調は今大会万全とはいえず、花粉やダストに対するアレルギーがひどいのだという。クレーでは特に辛いと打ち明けている。「対処の仕方がわかったから来年は大丈夫」と早くも今大会は半ば投げたような発言もあったほど。その状況に、05年の全仏ベスト8で身長198センチの大男は不気味である。
大会第7日
男子シングルス3回戦
(オーストラリア)
(スペイン)
解説:柳 恵誌郎 実況:久保田 光彦
世界中のテニスファンの期待はナダル対フェデラーの決勝にある。ここまでは上位シードが順当に進出。ナダルは好調を持続し、2試合で失セット0、今季のクレーコート記録を17勝0敗に伸ばしている。対ヒューイットはこれまで5勝4敗。最近の6試合に限ればナダルの5勝1敗で、その1敗は芝。4勝がクレーコートで、しかも3勝は全仏でのものだ。4年前に1セット許しただけで、一方的な試合だった。
ヒューイットは全豪の後に股関節の手術を受け、この大会がツアーに復帰5大会目になる。2回戦ではイスタミンとフルセットを戦って勝ってきたが、上昇気流に乗ったナダル戦が今後への目安。その意味で、ヒューイット・ファンには見逃せない試合だ。
大会第7日
女子シングルス3回戦
(ロシア)
(ベルギー)
解説:土橋 登志久 実況:鍋島 昭茂
今でこそ世界13位と23位だが、3回戦で見るにはあまりにもったいない元女王同士の対決だ。3年ぶり5度目の全仏優勝を狙うエナンと、ここを制すればグランドスラムを達成するシャラポワの対戦成績は、エナンの6勝3敗。クレーでは05年の全仏など2度の対戦でクレー巧者エナンがともにストレート勝ち。しかし、最後の対戦となる08年全豪オープン準々決勝で勝ったシャラポワは優勝し、エナンにはそれが引退前最後のグランドスラムとなった。
「あのときの私は空っぽだった」というエナンは1年半のブランクを経て今のほうがモチベーションは上と断言する。今季ひじの故障で約2か月戦列を離れたシャラポワがどこまでギアを上げられるか。メンタルバトルからも目が離せない。