大会第1日
女子シングルス1回戦
(ロシア)
(ルーマニア)
解説:神尾 米 実況:久保田 光彦
ディフェンディング・チャンピオンのクズネツォワの影が薄いのは無理もない。今年は出場したツアー大会で一度も準々決勝に進めず、得意のクレーも3大会で勝ち星ひとつ。そんな状況に迎えるには、昨年の全仏ベスト8の20歳シルステアは嫌な相手だろう。
ただこちらも、カロライン・ウォズニアッキやエレナ・ヤンコビッチらトップ10を次々破った1年前から意外に伸び悩んでいる。今季は13大会に出てベスト4に入ったエストリル・オープン以外は全て2回戦までに敗退。美貌も注目された新鋭は、世界ランクも1年前とほとんど変わらず34位にとどまっている。スランプ脱出のきっかけをつかみたい両者の対決、ともにフォアハンドが武器だけに本来なら見応えあるラリーが展開されるはずだが…。
大会第1日
男子シングルス1回戦
(フランス)
(スウェーデン)
解説:柳 恵誌郎 実況:木村 季康
昨年の準優勝者というよりは、ラファエル・ナダルの全仏連勝を止めた試合が記憶に残るソダーリング。あのとき見せた破壊力のあるサーブと冴えまくったショットはまぐれではない。シーズン後半もほとんどの大会で準々決勝以上に進むなどコンスタントな成績を挙げ、昨年11月から1ケタのランキングをキープ。
ランキングを意識すればここはプレッシャーのかかるところだが、初戦はフランスのワイルドカード選手 ルクデールを迎える。現在179位の25歳。これまで80位以上の選手に勝ったことはない。地元選手ということで観客の贔屓はあるかもしれないが、何しろソダーリングは昨年、ロジャー・フェデラーとの決勝でスタンド丸ごと敵に回した経験がある。さほど支障はないだろう。
大会第1日
女子シングルス1回戦
(フランス)
(カナダ)
解説:土橋 登志久 実況:鍋島 昭茂
前哨戦のマドリッドでプレミア大会初のタイトルを獲得し、世界ランクも初めて20位を切ったレザイ。父のスパルタ教育の下で培ってきた根性にプラスし、1週間でジュスティーヌ・エナン、エレナ・ヤンコビッチ、ビーナス・ウイリアムズを破った自信は計り知れない。
それを思えば、166位のエル タバックなどわけない相手に思われるが、こちらはこちらで予選3試合を勝ち抜いて初めてのグランドスラム出場を決めた勢いがある。エジプトから国籍をカナダに移して活動中だが、ツアー大会の経験もそのカナダ以外ではまだ一度もない。そのせいもあって、23歳同士なのにジュニア時代も含めて初対戦となる。昨年の4回戦以上を目指す勝ち気のレザイには負けられない試合だ。
大会第1日
男子シングルス1回戦
(ドイツ)
(フランス)
解説:坂本 正秀 実況:吉崎 仁康
フランスのトップとして3度目のローランギャロスに臨むツォンガだが、今季の成績は全体的に「可もなく不可もなく」という感じ。全豪のベスト4を超える今季のハイライトを期して、まずは世界ランク89位のブランズで腕ならしといきたいところだが、この相手、クレーではなかなか手強そうだ。
全仏は過去2年連続で予選突破を果たし、今回が初の本戦ストレートインとなった22歳。昨年7月のハンブルクでは当時7位だったフランスのジル・シモンから金星を挙げている。サーフェスはクレーだった。2度目のトップ10との対戦に意気込むブランズに対し、ツォンガは得意のサーブ・アンド・ボレーをクレーでどの程度絡めていくか。地元ファンの前で格の違いを見せつけたい。