現地12日にNBA初優勝を飾ったダラス・マーべリックス。NBA入りしてから10年以上マブス一筋でプレーし、今季ファイナルではMVPに輝く奮闘ぶりで、優勝の立役者となったダーク・ノビツキーに対し、母国ドイツで称賛の声が上がっている。

　ノビツキーの出身地であるドイツのビュルツブルクでは、マブスがマイアミ・ヒートを下して優勝するところをテレビで見た数百人のファンが、ノビツキーの快挙を祝った。その中にいた同選手の父親は、「ダークにとって本当に特別なことだよ。だって、ついにアメリカの地で偉大なスポーツ選手だと認められる日が来たわけだからね」と、息子の活躍に喜びを表した。

　バスケットボールのドイツ代表監督である、ダーク・ベールマン氏はノビツキーの戴冠について、“長い旅が報われた”と表現し、「ダークより、王者の称号を数多く受けた選手はいないよ」と絶賛。また、サッカーのドイツ代表監督のヨアキム・レーブ氏も「偉大な功績に、心からの敬意を送る」と、スポーツこそ違うものの、NBAというバスケットボール世界最高峰の舞台に、大きな足跡を残した自国の選手を称えている。

　一方のマイアミでは、失意に輪をかけるように地元紙でミスが発生。敗戦翌日の13日のマイアミ・ヘラルド紙内で、1ページを使った大手デパートの広告が掲載されたが、その内容は、「おめでとう！　マイアミ」の言葉とともに、ヒートの優勝Tシャツとキャップの販売を告知するもので、広告内のTシャツには「Heat 2011 NBA Finals Champions」との文字が、キャップには「NBA Champions」との文字がプリントされていた。

　ヒートが敗れたにも関わらず、優勝時に使う予定だった広告を掲載した新聞社側は、この掲載ミスを訂正するとともに謝罪。デパート側も、これは残念なミスであり、ヒートのファンに申し訳ないとの声明を発表している。(STATS-AP)

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