エキサイトマッチとは

WOWOW開局以来続いているスポーツの看板番組。世界各地で行われる17階級の世界タイトルマッチ(WBA・WBC・IBF・WBO等のメジャータイトル)やビッグマッチを中心に年間100試合以上を放送している。
ボクシングの本場アメリカではペイ・パー・ビュー方式で1つの興行を見るたびに数千円かかるビッグマッチ、マニー・パッキャオ戦などは「エキサイトマッチスペシャル」として生中継で放送。また出演者も豪華。解説は世界的マッチメーカーにしてボクシング評論家、ボクシング関連のあらゆる商品を扱う「リング・ジャパン」社長のジョー小泉氏と、元WBC世界S・ライト級チャンピオンで15連続KO勝利の日本記録を持つ浜田剛史氏。他のボクシング番組では見ることのできない鋭い解説で、世界の頂点にいる選手達の技術、そしてその周辺情報をわかりやすく説明する。実況はボクシングでは日本随一の経験と見識を持つ高柳謙一氏が担当する。

また当番組はボクシング界の発展へ長年にわたり貢献していることが認められ、WBC(世界ボクシング評議会)より以下の賞を受賞しました。今後も視聴者の皆様のご期待に添えるよう、より良い番組をお届けしてまいります。

2005年10月
「Excellency Award of Continuous Broadcast of Boxing Program
(長年のボクシング番組の放送に対する優秀賞)」
2006年1月
「THE GREATEST TV NETWORK IN BOXING HISTORY IN JAPAN AND ASIA
(日本及びアジアにおけるボクシング史に残る最優秀テレビ局賞)」
「2005 Network of the Year(2005年最優秀テレビ局賞)」

リング

4つのコーナーを4本のロープで囲った、ボクサーが戦うスペースのことを指してリングというが、これはその昔、ギャラリーがロープを手にぐるりと取り囲んだ中で選手が戦ったことに由来すると言われる。

さて、このリングだが、広さに規定があるのをご存知だろうか。ルールではリング内側の寸法は、一辺が18フィート(約5.47メートル)以上で、最大でも一辺24フィート(約7.31メートル)以下と決められている。もちろん正方形でなくてはならない。
また、リングの高さも、床あるいは地面から4フィート(約1.22メートル)以上と規定されている。

ところで、リングに張られたキャンバスの下には何が敷かれているのだろうか? これもルールで素材や厚さが決められている。「厚さ2.5インチ(約6.3センチ)以上のフェルト(圧縮材)もしくは畳、または同じ程度の柔らかい下敷を置く」と定められているのだ。最近は日本でも、十分な練習スペースを備えたジムの中には、実際の試合で使用するのと同じ素材、広さ、高さにリングを設置しているジムもある。

階級

  • ヘビー級

    上限無し(90.719kg超)

  • クルーザー級

    200ポンド(90.719kg以下)

  • ライト・ヘビー級

    175ポンド(79.379kg以下)

  • スーパー・ミドル級

    168ポンド(76.204kg以下)

  • ミドル級

    160ポンド(72.575kg以下)

  • スーパー・ウェルター級

    154ポンド(69.853kg以下)

  • ウェルター級

    147ポンド(66.678kg以下)

  • スーパー・ライト級

    140ポンド(63.503kg以下)

  • ライト級

    135ポンド(61.235kg以下)

  • スーパー・フェザー級

    130ポンド(58.967kg以下)

  • フェザー級

    126ポンド(57.153kg以下)

  • スーパー・バンタム級

    122ポンド(55.338kg以下)

  • バンタム級

    118ポンド(53.524kg以下)

  • スーパー・フライ級

    115ポンド(52.163kg以下)

  • フライ級

    112ポンド(50.802kg以下)

  • ライト・フライ級

    108ポンド(48.988kg以下)

  • ミニマム級

    105ポンド(47.627kg以下)

ミニマム級からヘビー級まで、今日のボクシングは体重によって17の階級に細分されているが、こうしたクラス分けは今から150年ほど前に始まったとされる。つまり、それまでは体重無差別で戦っていたわけである。しかし、それではフェアではないということで、まず無差別級(ヘビー級)から枝分かれするかたちでライト級とミドル級が新設された。その後、フェザー級やウェルター級、バンタム級、フライ級、ライト・ヘビー級などが新設され、20世紀初頭には8階級制が一般的になった。

ところが、これでも体重のハンデは十分に補えないとして、20年代初めにスーパー・バンタム級、スーパー・フェザー級、スーパー・ライト級といったクラスが新設された。そして、それらのクラスでは相次いで新チャンピオンが誕生した。こうした新クラスとチャンピオンたちは市民権を得たとは言い難かったが、70年代以降、次々に新しい階級が作られるのに後押しされて、一般の認知も高まっていった。

こうした経緯の後、87年にIBF、WBC、88年にWBAがミニマム級を設置、現在に至っている。

統括団体

A

World Boxing Association

世界ボクシング協会

会長:ヒルベント・メンドサ(ベネズエラ)
本部:パナマシティ(パナマ)

B

World Boxing Council

世界ボクシング評議会

会長:マウリシオ·スライマン(メキシコ)
本部:メキシコシティ(メキシコ)

C

International Boxing Federation

国際ボクシング連盟

会長:グーリル・ピープルズ(アメリカ)
本部:ニュージャージー(アメリカ)

D

World Boxing Organization

世界ボクシング機構

会長:フランシスコ·バルカルセル(プエルトリコ)
本部:本部:プエルトリコ
「世界チャンピオン」と言うからには、その階級で唯一無二の存在であるのが理想だが、現実には同一階級に何人かの世界一がいるのが常だ。したがって世界チャンピオンの表記もたとえば「WBC世界ライト級チャンピオン、フロイド・メイウェザー」となるのである。
ところで、このWBCとかWBA、あるいはIBF、WBOとは何のこと?この4つはいずれも世界的な統括団体で、もとを辿ればWBA(世界ボクシング協会)に行きつくのである。

そもそも、こうしたタイトル認定団体はWBAの前身であるNBA(全米ボクシング協会)に端を発する。1921年、米国内の体育協会の集合体として活動を開始したNBAは、62年にWBAに改称。次いで73年、もともとは中南米や欧州などを中心にしたWBAの一諮問機関だったWBCが、米国偏重のWBAに対抗するかたちで独立。WBC(世界ボクシング評議会)は少しずつ勢力を拡大し、やがて親団体であるWBAをもしのぐほどにテリトリーを広げ、今や161の加盟国を抱えるまでになった。
IBF(国際ボクシング連盟)は83年、WBA、WBCが米国軽視の傾向にあるとして組織されたUSBAI(全米ボクシング協会国際部)が母体となって設立された。その年のWBA会長選で敗れたロバート・リー氏がボブ・アラム、ドン・キングといった大物プロモーターの支持を受けて初代会長に就任。
最も新しいWBO(世界ボクシング機構)は88年、やはりWBAの会長選挙がらみでカリブ地域の不満分子が分裂するかたちで発足した。設立当初は弱小団体の印象をぬぐえなかったが、90年代半ばに入ってオスカー・デラ・ホーヤやナジーム・ハメドらの活躍で急激に認知度をアップさせることに成功した。(原功)
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