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みどころ・試合内容 / 2010年5月2日放送

みどころ・試合結果

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5月2日放送

[191ch][HV][生]5月2日(日) 午前11:00  [191ch][HV][再]5月6日(木)よる8:00

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エキサイトマッチスペシャル
3階級制覇モズリーvs 5階級制覇メイウェザー、超高速バトル!

WBA世界ウェルター級タイトルマッチ

シェーン・モズリー

WBA世界ウェルター級チャンピオン

シェーン・モズリー

(アメリカ)

フロイド・メイウェザー

元5階級制覇チャンピオン

フロイド・メイウェザー

(アメリカ)

  • みどころ

究極のスピード対決 パッキャオとの“決勝戦”に駒を進めるのは?

当初、モズリーは1月にWBCチャンピオンのアンドレ・ベルト(アメリカ)と対戦するはずだったが、ベルトの両親の出身国ハイチが大地震に見舞われたため試合はキャンセルに。一方のメイウェザーは3月にWBOチャンピオンのマニー・パッキャオ(フィリピン)とのドリームマッチを計画していたが、ドーピング方法を巡って頓挫。結局、5階級制覇者同士の対決は流れてしまった。こうした経緯があって実現することになったのが今回の一戦だ。
試合はモズリーが保持するWBAウェルター級の“スーパー・タイトル”の防衛戦として挙行される。しかし、メイウェザーは勝ってもタイトル所持を拒んでいるため、モズリーが勝った場合のみ防衛が認められ、メイウェザーが勝った場合はタイトルは空位となることが確認されている。
多くのファンや関係者にとってタイトルの移動があるかどうかは大きな問題ではないだろう。純粋にどちらが強いのか、どちらが速いのか、その点に興味は集中するはずだ。
「私がベスト・ファイターだということを証明したい。そのチャンスがやっと巡ってきた。メイ(5月)ファースト(1日)は、メイ(メイウェザー)にファースト(最初)の黒星が記録される日だ。彼は負けて引退することになるはずだ」
38歳のモズリーは5歳下の5階級制覇者をそう皮肉っている。もちろんメイウェザーも黙ってはいない。
「シェーン(モズリー)が優れた選手であることは認めるが、彼は過去に5度も負けているじゃないか。誰が最強かは試合を見れば分かるさ。世界で最も優れたボクサーは私だ」
両者の共通項として、ボクシングの根幹を成すものがスピードである点が挙げられる。しかし、モズリーのボクシングがパワーを伴った攻撃型であるのに対し、メイウェザーのボクシングは防御面や反射において際立った速さを示すという点で相違を見てとることができる。コンビネーションの回転スピードと破壊力でモズリー、創造性やフェイントを含めた自在さと防御面でメイウェザーが勝るといえよう。
4月上旬まで賭け率は17対5でメイウェザー有利と出ていたが、中旬になって9対2に差が広がった。
モズリーがこの予想を引っくり返すには、鋭い踏み込みスピードが必要となりそうだ。相手の打ち出しのタイミングに合わせて踏み込めればパワーや体格差が生きてくるはずだ。
逆にメイウェザーの左ジャブと肩から直線的に繰り出される右ストレートに対応が遅れるようだとモズリーの勝機は萎んでしまうだろう。距離とタイミングをつかめず後手に回ったときの心許なさは、過去のバーノン・フォレスト(アメリカ)戦やロナルド・ライト(アメリカ)戦で暴露されているとおりだ。
勝敗を占ううえで不確定要素となっているのが、両者のブランクだ。モズリーは昨年1月から約1年3ヵ月、メイウェザーは昨年9月のファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)戦前に1年9ヶ月の空白期間がある。体格で劣るマルケスには完勝したが、体の分厚いモズリーが相手となると自在にコントロールしきれるかどうか疑問だ。両者のコンディション、スタミナなども勝敗を左右する要素になる可能性がある。
メイウェザーが判定でパッキャオとの“決勝戦”に駒を進めるという見方が大勢を占めているが、モズリーのパワーがそんな予想を打ち砕く可能性も十分ある。メイウェザー有利は動かせないが、私的オッズは3対2といったところだ。

Written by ボクシングライター原功

マニー・パッキャオ

マニー・パッキャオ

ウェルター級トップ戦線の現状

WBAスーパー:シェーン・モズリー(アメリカ)
WBAスーパー:ビアチェスラフ・センチェンコ(ウクライナ)
WBC :アンドレ・ベルト(アメリカ)
IBF :ヤン・サベック(スロベニア)
WBO :マニー・パッキャオ(フィリピン)

パッキャオ、モズリー、メイウェザーという、キャラクターも戦闘スタイルも異なるスター選手が揃い、もっともホットなクラスといえる。すでにパッキャオはジョシュア・クロッティ(ガーナ/アメリカ)との“準決勝”を難なくクリアしており、秋に計画される決勝戦を待っている状態だ。
思わぬかたちでモズリーとの統一戦が流れたベルトが3人を追うが、差は小さくはない。ただ、ベルトには時間があるだけに、1年後あるいは2年後となると追いつき追い越している可能性もある。
戦線復帰が決まったアントニオ・マルガリート(メキシコ)、快進撃を続ける19歳の新鋭強打者サウル・アルバレス(メキシコ)らが、上記4選手をどこまで追い上げられるかという点にも注目したい。

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