清水邦夫の傑作戯曲を主演・三上博史、演出・行定勲で上演した話題作。突然の引退宣言をした舞台俳優が故郷の映画館へ。そこで幻想と現実が入り乱れ、タンゴが鳴り響く。
劇作家・清水邦夫が、1984年に東京 PARCO西武劇場(現パルコ劇場)公演のために書き下ろした作品が、2015年9月、同劇場で約30年ぶりに上演された。この作品は初演の後、1986年、1991年、2006年といずれも蜷川幸雄の演出で披露され、国内外で高い評価を得てきた。今回、そんな演劇史に残る名作を演出するのは映画監督の行定勲。主人公の、引退した舞台俳優を演じるのは三上博史。
【ストーリー】3年前に舞台俳優を引退した清村盛(三上博史)は、妻のぎん(神野三鈴)と一緒に故郷の町に戻っていた。実家はうらぶれた映画館で、弟の重夫(岡田義徳)がひとりで家業を守っていたが、近々取り壊されることが決まっている。そんな中、華やかな俳優時代を忘れられない盛は精神状態が日々悪化。少年時代に盗んだクジャクの剥製の幻影に取り付かれた上、妻のことを30年前に死んだ姉だと思い込むようになる。
ある日女優の名和水尾(倉科カナ)とその夫、連(ユースケ・サンタマリア)が盛を訪ねてくる。盛と水尾はかつて恋愛関係にあったようだが、そんな彼女を盛の名を使って呼び出したのはぎんだった。水尾と再会すれば、盛が正気を取り戻すと思ったのだ。だが、盛は水尾のことを思い出せないそぶりを見せる。現実とも幻想ともつかない盛との会話の中で、確かに愛されていたことを悟った水尾。やがて2人は情熱的にタンゴを踊り始める。
収録日・収録場所
- 2015年9月24日/東京 パルコ劇場
出演
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三上博史
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神野三鈴
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倉科カナ
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ユースケ・サンタマリア
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岡田義徳
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梅沢昌代
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河井青葉
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有福正志
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有川マコト
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小椋毅
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青山美郷
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三浦翔哉
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他
スタッフ
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作清水邦夫
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演出行定勲