16世紀英国、奔放に生きたスコットランド女王メアリー・ステュアートとヴァージン・クイーン、エリザベス1世。2人の間にあるのは愛か憎悪か。中谷美紀、神野三鈴出演。
16世紀英国、スコットランド女王メアリー・ステュアートとイングランド女王エリザベス1世をめぐる物語。史実では決して会うことのなかった2人。もし対面したら世界の歴史は変わったのか、そして、この対照的な境遇の2人がいまだ女性たちの心をひきつけるのはなぜなのか、現代に生きるわれわれに問う秀作。メアリーと乳母ケネディ、エリザベスと侍女ナニーの対話を通じて、2人の女王の胸の内がつまびらかにされていく。【ストーリー】スコットランド女王、メアリー・ステュアート(中谷美紀)は、親戚のエリザベス1世(神野三鈴)を頼り、イングランドに亡命する。しかし、彼女を待っていたのは幽閉生活だった。イングランドでもメアリーの王位継承権を利用しようとする勢力がおり、エリザベス暗殺計画への関与を疑われたのだ。今やメアリーに付き従うのは、乳母のケネディ(神野・2役)だけになってしまった。
同じころ、エリザベスは、周囲からの度重なる結婚、世継ぎ出産の進言に怒り心頭。侍女のナニー(中谷・2役)に不満を爆発させていた。そんな中、メアリーから面会を求める手紙が何通も届くが、エリザベスはかたくなに会おうとしない。イングランドの民衆はメアリーの処刑を切望。民衆の支持が王権維持に必要なのは知りつつも、母親が処刑された経験を持つエリザベスは、メアリーの処遇に苦慮していたのだ。
演目
- 「メアリー・ステュアート」フリードリッヒ・シラー作「メアリー・スチュアート」の自由な翻案
収録日・収録場所
- 2015年7月1日/東京 パルコ劇場
出演
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中谷美紀
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神野三鈴
スタッフ
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作ダーチャ・マライーニ
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訳望月紀子
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演出マックス・ウェブスター
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セットデザインジュリア・ハンセン
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衣装デザインワダエミ
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リュート演奏久野幹史