映画

ローマ環状線、めぐりゆく人生たち

ローマを取り巻く環状高速道路の周辺で暮らす人々の多彩な人生を綴り、第７０回ヴェネチア国際映画祭でドキュメンタリー映画として史上初の金獅子賞に輝いた要注目作。

全長約70km、1日の車の交通量は16万台にも及ぶ、イタリアの首都ローマの大動脈というべき環状高速道路のGRA。その周辺で暮らす人々の多彩な人生を、G・ロージ監督が独自の視点からユーモラスに観察。ヤシの木を食い荒らす害虫の新たな駆除法の開発に没頭する風変わりな植物学者や、GRAを日夜巡回して救助活動に励む救助隊員など、知られざる人々のユニークな暮らしぶりを浮き彫りにして賞賛を浴び、第70回ヴェネチア国際映画祭では、ドキュメンタリー映画として史上初となる金獅子賞受賞を果たした。