「ブルータス、お前もか?」のセリフでも有名なシェイクスピアの人気ローマ悲劇。シェイクスピア生誕450年にあたる記念の年に蜷川幸雄と豪華な俳優陣が顔をそろえ上演。
蜷川幸雄が芸術監督を務める彩の国さいたま芸術劇場では、1998年以来シェイクスピアの全戯曲上演を目指す「彩の国シェイクスピア・シリーズ」を開催してきた。くしくも、シェイクスピア生誕450年の2014年に、蜷川演出によるシェイクスピアの代表的悲劇「ジュリアス・シーザー」を上演した。【ストーリー】紀元前44年、ポンペイを破ったローマの将軍ジュリアス・シーザー(横田栄司)が、民衆の大歓声を受けがい旋してくる。だが、独裁色を強めるシーザーに対し、カイアス・キャシアス(吉田鋼太郎)は不満を募らせていた。キャシアスはシーザー暗殺を画策。ローマ市民から信望の厚いマーカス・ブルータス(阿部寛)に声を掛ける。敬愛するシーザー暗殺の誘いに悩むブルータスだが、結局、国の将来を案じその申し出を受けることに。
そして決行の日の議事堂、暗殺共謀者たちが振り下ろす無数の刀によりシーザーは息絶える。ブルータスの暗殺の正当性を訴える演説は市民たちの理解を得たように思えたが、その後、シーザーの腹心、マーク・アントニー(藤原竜也)の弔辞で空気が一変。アントニーの言葉には、暗殺者たちを憎悪するよう市民の心をコントロールする力があった。やがて、ブルータスやキャシアスらは、断罪を唱える市民たちに追い詰められていく。
収録日・収録場所
- 2014年10月/埼玉 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
出演
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阿部寛
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藤原竜也
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横田栄司
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吉田鋼太郎
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他
スタッフ
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作ウィリアム・シェイクスピア
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演出蜷川幸雄