2014年、ついにトップ5入りを果たした“日本のエース”錦織圭、44歳の今も最前線で戦い続けるクルム伊達公子。シーズンを振り返り、それぞれの挑戦への想いに迫る。
マイケル・チャンをコーチに招いた錦織圭の2014年は、歴史的快挙を果たした1年となった。振り返れば日本人初となるグランドスラム決勝進出、アジア人初のATPワールド・ツアー・ファイナルズ出場、アジア人男子初の世界ランキングトップ5入りと“初”づくしの1年だった。2015年は、あと一歩届かなかったグランドスラムの頂点へ大きな期待も集まる1年となる。新たなシーズン、錦織はどのような進化を目指すのか。一方、クルム伊達公子の2014年は決して順風満帆ではなかった。全米のダブルスで準決勝進出を果たした以外はグランドスラムで目立った成績を残すことはできなかった。怪我だらけの身体で「引退」の2文字もちらつき始める中、しかし、シーズン土壇場に底力を見せる。ドバイで準優勝、豊田ではベスト4進出を果たし、全豪の本戦出場を確定させた。新シーズンへの希望を繋いだクルム伊達の、決してあきらめない強い思いに迫る。