松任谷由実のプロデューサー松任谷正隆が手掛ける、2014年の舞台制作とその裏側を密着取材することで、“ユーミン”の作り方の真髄を明らかにする。
希代のサウンドメーカーでありJ-POPの代表的存在として知られる「ユーミン」こと松任谷由実。彼女の音楽作品やコンサートなどに携わり、もはや「ユーミン」のすべてをプロデュースしているのがアレンジャーでプロデューサーの松任谷正隆だ。1972年に荒井由実としてデビューした「ユーミン」は4年後に松任谷正隆と結婚。2人は数々の名曲を生み出し、日本のライフスタイルや価値観にも新しい世界観を提案し続けている。舞台「あなたがいたから私がいた」は、「ユーミン」の楽曲と、演劇が融合した新しいエンターテインメントショー。松任谷由実自身が舞台上で楽曲を披露し、ストーリーテラーとして参加する。作・演出を手がけるのは、松任谷正隆。今回、「ユーミン」が挑むのは、演劇でもなく、コンサートでもないエンターテインメントショー。いかにして「ユーミン」の新しい世界観が作られていくのか?
2014年の夏の終わり、台本の書き直しを重ね、稽古に厳しいまなざしを向ける松任谷正隆がいた。選曲のこだわり。そして脚本、役者、舞台美術、照明、映像、小道具ひとつひとつが、「ユーミン」を作り上げる重要な要素。そのすべてにおいて、松任谷正隆は妥協しない。いよいよ舞台の幕が上がったとき、「ユーミン」の作り方の真髄が明らかになる。