過激な描写で人間の本質を描く三浦大輔の「息子にとっての母親」をテーマに据えた舞台。出演は銀杏BOYZの峯田和伸と大注目の若手俳優・池松壮亮。
主宰する劇団「ポツドール」や監督を務めた映像作品などで、過激な暴力描写や性描写を試み、社会に一石を投じてきた三浦大輔の作・演出による舞台「母に欲す(ははにほっす)」。実の母親の死からほどなく義母がやって来たいびつな家庭を通して、息子にとって母親とは一体どういう役割を担い、何を欲する相手なのかを問い掛ける。【ストーリー】東京でひとり暮らしの裕一(峯田和伸)は家賃を滞納したアパートの部屋で怠惰に生活していた。携帯電話の電源を久々に入れると多くの着信メッセージが。実家で暮らす弟・隆司(池松壮亮)からがほとんどで、疎ましく思い最後まで聞こうとしない。その中で旧友・亮太(米村亮太朗)からのメッセージを聞き電話を折り返した裕一は、母親が病死したことを知る。隆司からのメッセージはその件についてのものだったのだ。ぼうぜんとしつつ帰省。隆司から葬儀に参列しなかったことのみならず、母親に金をせびっていたことまでののしられる。その口調に立腹し口論になったが、裕一は遺影を前に母親の死を実感して後悔の念が込み上げてくる。そして四十九日が過ぎ、ひとりの女性・智子(片岡礼子)が台所で夕食の支度をしていた。父・浩二(田口トモロヲ)が後妻に招いたのだ。実母の記憶が鮮明に残る時期での義母の登場に裕一は困惑し隆司は猛反発する。
収録日・収録場所
- 2014年7月24日/東京 パルコ劇場
出演
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峯田和伸(銀杏BOYZ)
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池松壮亮
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土村芳
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米村亮太朗
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古澤裕介
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片岡礼子
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田口トモロヲ
スタッフ
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作・演出三浦大輔
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音楽大友良英