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白石加代子「百物語」FINAL

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白石加代子「百物語」FINAL

“恐怖”をキーワードに選んだ日本の小説を女優・白石加代子が朗読する「百物語」シリーズ。22年の歳月を重ね、ついに第九十九話ファイナル公演にて完結する。

彼女が明治から現代の日本の作家の小説を中心に怪奇な物語を朗読するこのシリーズを始めたのは1992年。アメリカ・ニューヨークでも3度にわたり上演され、ひとりでさまざまな登場人物を鮮やかに演じ分けるさまは「千変万化の白石加代子にとって視覚上の限界はない」と評された。22年をかけてゴールにたどり着くこのシリーズ。今回は、「百物語」の最後を飾るのにふさわしいストーリー2作品が用意されており、必見だ。

白石加代子「百物語」FINAL

“恐怖”をキーワードに選んだ日本の小説を女優・白石加代子が朗読する「百物語」シリーズ。22年の歳月を重ね、ついに第九十九話ファイナル公演にて完結する。

白石加代子の朗読劇「百物語」シリーズのファイナル公演を放送する。「百物語」とは、100本のろうそくを灯した部屋で、ひとりが1話ずつ怪奇なエピソードを披露し、話が1話終わるごとにろうそくを1本ずつ消していくというもの。最後に残った100本目のろうそくが消えた時、闇から魔物が出現するため、決して100話目は話してはならないとされている。よって、白石の「百物語」も第九十九話でついに完結する。ファイナル公演は、「百物語」の最後を飾るのにふさわしいストーリー2作品。
【第九十八話】三島由紀夫の短編小説「橋づくし」。満月の夜を願掛けしながら歩く4人の女性の悲喜こもごもが巧妙に描かれた名作だ。陰暦の8月15日、新橋の料亭の娘が2人の芸妓や女中と一緒に夜な夜な築地界隈へ願掛けに出掛ける。「7つの橋を渡るときに同じ道を通ってはいけない」など4つのルールを決めたものの…。
【第九十九話】最終話は、泉鏡花の戯曲「天守物語」。演出の鴨下信一が4年ほど前から構想を練り始め、最終話に定めた奇譚だ。舞台は封建時代の姫路城。逃げたタカを追って、若い武将・図書之助が天守五重にやって来た。天守五重は、足を踏み入れた者はそこに住む美しい妖怪・富姫に命を奪われるという禁断の間。だが、富姫はしだいに図書之助に恋心を抱いてしまう。そして、2人は数奇な運命の渦に巻き込まれていくのだった。

収録日・収録場所

  • 2014年8月12日/東京 浅草公会堂

出演

  • 白石加代子

スタッフ

  • 構成・演出
    鴨下信一
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