欧米の知的層の多くが愛読している文芸誌が、“真実”だけを発信し続けるために直面した挑戦の数々を、創刊当初から50年間購読者であるマーティン・スコセッシが描く。
文芸誌「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」の表紙には「ニューヨーク・レビュー」の題字が大きく「オブ・ブックス」が小さく表記されている。理由は書評の枠を超え毎号書評でない題材も掲載しているからだ。それは編集者ロバート・シルヴァースが興味を持つ題材で、科学やアート、文芸や人権、政治、戦争など多岐にわたる。他の雑誌や新聞の掲載するトレンドや意見に左右されず、彼は“真実”を発信し続ける。この雑誌の寄稿者たちもロバートと同じ姿勢だ。自分自身の目で見て感じたことを他人の意見に左右されず記事にする。彼と寄稿者との信頼関係があるからこそどんな真実も勇気を持って掲載できるのだ。時には抗議の手紙が大量に送られてくるが、雑誌の姿勢はいつの時代も変わらない。首尾一貫した信念を持ち、創刊当初から多くの困難に直面しながらも、挑戦し続けてきた彼らの情熱と使命感であふれた50年の歴史を描く。
出演
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ナレーター渡辺謙
スタッフ
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監督マーティン・スコセッシ
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監督デヴィッド・テデスキ