市川猿之助が新進気鋭の脚本家・前川知大と俳優の佐々木蔵之介らを歌舞伎に招き「スーパー歌舞伎II(セカンド)」を創り出した。古典と現代演劇が融合した。
市川猿之助が、三代目猿之助(現:市川猿翁)より継承した「創造」の魂と“スーパー歌舞伎”で、新たな舞台に挑戦。スーパー歌舞伎は、歌舞伎の様式美と現代劇のテーマ性が融合し“美しさ”と“深いメッセージ性”を兼ね備えた新しい歌舞伎。1986年に三代目猿之助が第1作「ヤマトタケル」を創作し、センセーションを巻き起こした。今作は“新しい時代感覚”と“創造の継承”のエッセンスが詰まった大作に仕上がった。【あらすじ】
はるか昔の日本。都から離れた奥泉郷(おうせんごう)に住む仏師の十和(とわ、市川猿之助)は、並外れた腕を持つが仕事にかける夢や情熱を失いかけていた。仏像が貴族の虚栄のために利用されていることに嫌気がさし、作仏にのめり込む仏師の父との確執は深まるばかり。一方、十和の幼なじみで村の領主の息子・一馬(かずま、佐々木蔵之介)は凶作に苦しむ村を救うため、都に出て政に関わる決意をする。
そんな中、病床にあった十和の母が祈りのかいなく他界。失望の中、十和は役人といさかいを起こし、仏と縁を切ることを決意して村を出る。
都に出た十和は、牢獄で知り合った盗賊団の仲間となる。かたや、都に出たものの下級役人として無力感を募らせる一馬。一度は分かれた2人の道は、やがてまた交わる日を迎えるのだが…。
収録日・収録場所
- 2014年3月24日/東京 新橋演舞場
出演
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市川猿之助
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市川門之助
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市川右團次
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市川笑也
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市川猿弥
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市川笑三郎
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市川春猿
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市川寿猿
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市川弘太郎
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福士誠治
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浅野和之
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佐々木蔵之介
スタッフ
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作・演出前川知大