フィギュアスケートの“美”を追求し続けるアイスショーがヨーロッパにあった。その舞台に日本人選手が挑む。アスリートからアーティストへ、彼女の進化を追う。
ヨーロッパ9カ国を巡演し、70年に渡り約5万回以上の公演を行なってきたアイスショー「Holiday on Ice」。競技スケートとは違い“魅せるスケート”を追求し見るものを魅了し続けている。2012年、その舞台に日本人が足を踏み込んだ。かつて全日本フィギュアスケート選手権にも出場し選手として活躍していた望月梨早。彼女は競技ではなくさらなる“表現”の舞台を求め、アイスショーの世界へ飛び込んだ。選手時代とは違うスケートへの戸惑い、アジア人としてのハンデを感じながらも、彼女の高い表現力が認められ、プリンシパルと呼ばれるセンターの座を勝ち取る。ショーの全てを決めると言っても過言ではない重要なポジション。認められた嬉しさの一方で、表現者としての新たな悩みも生じることに。過酷なショーの世界で彼女が追い求める“魅せるスケート”の魅力に迫る。(2014年)
出演
-
ナレーション夏木マリ