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蜷川幸雄×イスラエル「トロイアの女たち」 ~世界のニナガワが挑む最も危険なプロジェクト~

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蜷川幸雄×イスラエル「トロイアの女たち」

世界のニナガワが挑戦した国際プロジェクト。戦争で負けたトロイアの女性たちの悲劇を3つの文化圏の俳優がそれぞれの言語で語る、演劇史に残る稀有な舞台。

子や孫を殺される悲劇にみまわれるトロイアの王妃・ヘカベを白石加代子が、その美しさが戦争の原因となったヘレネを和央ようかが熱演する。日本人、イスラエル国籍のユダヤ系、アラブ系という三つの文化の俳優が出演し、台詞が日本語、ヘブライ語、アラビア語で展開されていく。

蜷川幸雄×イスラエル「トロイアの女たち」

世界のニナガワが挑戦した国際プロジェクト。戦争で負けたトロイアの女性たちの悲劇を3つの文化圏の俳優がそれぞれの言語で語る、演劇史に残る稀有な舞台。

紀元前5世紀にエウリピデスが描いたギリシャ悲劇を、“世界のニナガワ”が演出。イスラエルの緊迫する政治情勢を受け、一度はあきらめかけたものの、言語・価値観・宗教観といった壁を超え蜷川幸雄が上演にこぎつけた大作だ。本作は日本とイスラエルの外交関係樹立60周年記念事業で、東京公演の後にイスラエルでも上演されたことでも話題に。
<ストーリー>3人の女神、ヘラ、アフロディテ、アテナによる、「誰が一番美しいか?」という論争は、トロイアの王子・パリスに審判が委ねられた。アフロディテを選んだパリスに、褒美としてギリシャ・スパルタの王妃で世界一の美女と謳われるヘレネ(和央ようか)が与えられたことで、トロイアとギリシャは戦争に。争いは10年に及ぶが、ギリシャの“トロイの木馬”作戦により、トロイアは敗北。男たちは死に絶え、トロイアは焦土と化す。
トロイアの王妃・ヘカベ(白石加代子)は国王や息子たちを失い、奴隷となるのを待つのみだった。娘はギリシャ軍の総大将の愛人となることが決まり、幼い孫までも殺されてしまう。女たちがギリシャへ引き渡されるのを待つ中、元夫でスパルタ王・メネラオスを前にしたヘレネは、「戦争は自分のせいではない」と無実を訴える。ヘカベはヘレネを殺すよう訴え、メネラオスも激怒していたが、彼女の色香の前に手を下せなくなってしまう。

収録日・収録場所

  • 2012年12月19日/東京 東京芸術劇場 プレイハウス

出演

  • 白石加代子
  • オーラ・シュウール・セレクター
  • ラウダ・スリマン
  • アシュラフ・バルホウム
  • モティ・カッツ
  • マフムード・アブ・ジャズィ
  • シリ・ガドニ
  • 和央ようか
  • イスラエルのユダヤ系・アラブ系俳優
  • 日本人俳優

スタッフ

  • 演出
    蜷川幸雄
  • エウリピデス
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