人気作家・天童荒太の直木賞受賞小説「悼む人」。堤 幸彦演出、向井理・小西真奈美はじめ豪華キャスト陣を迎えて完全舞台化。日本中を包み込む“至高の愛の物語”。
向井理が演じる静人の、故人を悼むひたむきな姿が心を打つ。また小西真奈美は、罪を犯した女性の役に加え、その夫としての出演もあり、男女をめまぐるしく熱演。ほか、手塚とおる、真野恵里菜、伊藤蘭とキャストは5人。映像を駆使した演出の中、生と死、愛、そして罪と赦しをテーマとした、濃密なやり取りが繰り広げられていく。ラストに現れる印象的なセットも圧巻。深く人の心にしみる斬新な舞台だ。人が亡くなった場所でその人を“悼む”ために、日本中を放浪する青年・静人(向井理)。ある日、取材の途中で静人と出会った週刊誌記者の蒔野(手塚とおる)は、その考え・行動が理解できず彼を否定する。そんな折、父親の死期が近いことを聞いた蒔野は、かつて自分を捨て、憎み続けてきた父親への反発から心を乱していく。
一方、末期ガンを患う静人の母・巡子(伊藤蘭)は、病院を退院し、在宅治療に切り替えることを決意。別れた恋人の子どもを身ごもる静人の妹・美汐(真野恵里菜)とともに息子の帰りを静かに待っていた。そんな中、悼みを行なう静人の前に倖世(小西真奈美)という若い女性が現れる。愛するあまり夫を殺害し、刑期を終えたばかりの彼女は静人に興味を覚え、旅に同行し始める。そしてある夜、倖世は自分が犯した罪を静人に明かす。
出演
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向井理
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小西真奈美
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手塚とおる
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真野恵里菜
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伊藤蘭
スタッフ
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原作天童荒太
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演出堤 幸彦
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脚本大森寿美男