音楽

リンゴ・スター＆ラウンドヘッズ ライブ 2005

２０１２年にデビュー５０周年を迎えたザ・ビートルズ。２００５年、リンゴ・スターが彼のキャリアを総括したライブ。ビートルズの楽曲もあり洒脱なボーカルが堪能できる。

ポール・マッカートニーとともに今なお第一線で活躍する元ビートルズ・メンバーといえば、リンゴ・スターだ。この秋WOWOWがお届けする「リンゴ・スター＆ラウンドヘッズ ライブ2005」は、タイトル通り、リンゴが彼のバックバンドであるラウンドヘッズを従えて、2005年8月25日に行なった一夜限りのスペシャル・ライブの模様を収録したものである。
会場はイリノイ州ウォーキガンにあるジェネシー・シアター。『チューズ・ラヴ』『想い出のリヴァプール』といった彼のソロ・アルバムでも知られるバックバンド、ラウンドヘッズは、リンゴのもうひとつのバックバンドである“オール・スター・バンド”のような名の通ったミュージシャンこそ加わっていないものの、リンゴの味わい深いボーカルを中心に据えた安定したサウンド・メイクと高いコーラスワークで、彼の良さを一層際立たせてくれる、鉄壁のサポート集団だ。そんな彼らが醸し出すステージは、リラックスした空気感と温かな雰囲気に包まれ、「オクトパス・ガーデン」「アイ・ワナ・ビー・ユア・マン」「イエロー・サブマリン」「アクト・ナチュラリー」「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」といったビートルズ時代のヒット曲はもちろん、「想い出のフォトグラフ」「明日への願い」などのソロでの代表作を実に心地よく聴かせてくれる。さらには、メン・アット・ワークのコリン・ヘイをゲストに迎え彼らの大ヒットナンバー「ノックは夜中に」をコラボする一場面もあり、幅広い世代に楽しんでもらえること間違いなし。リンゴ・スター健在！を強く印象付けるライブとして見逃せないプログラムだ。