オスカー・ワイルドの傑作を、芥川賞作家・平野啓一郎が新翻訳し、宮本亜門が演出。現代的な視点でよみがえらせた。純粋無垢なサロメが、新しい狂気の世界へいざなう。
新約聖書の伝承をもとに、19世紀の作家オスカー・ワイルドが書いた戯曲「サロメ」。その衝撃的な内容は賛否を巻き起こしながらも、オペラや、絵画、映画にもなり世界中に広まった。幽閉された預言者を愛するあまり、その首を欲する女性サロメ。背徳の女の物語に、宮本亜門と平野啓一郎が現代の感覚で新たな息吹を吹き込んだ、新感覚の「サロメ」をお届けする。<ストーリー>エルサレム、ヘロデ王の宮殿。実の兄を殺し、その妻ヘロディア(麻実れい)を妻としたヘロデ王(奥田瑛二)は、義理の娘サロメ(多部未華子)に心を奪われていた。宴席で見つめてくるヘロデ王から逃れたサロメは、地下の牢に囚われている預言者ヨカナーン(成河)と出会う。その孤高の姿と言葉に激しく惹かれたサロメ。激情に突き動かされるまま、ヘロデ王にヨカナーンの首がほしいと告げる。
収録日・収録場所
- 2012年6月7日/東京 新国立劇場
出演
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多部未華子
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成河
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麻実れい
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奥田瑛二
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他
スタッフ
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作オスカー・ワイルド
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翻訳平野啓一郎
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演出宮本亜門