“走るアート”とも呼ばれるカスタムバイクで世界から注目を集めるロサンゼルス在住の日本人ビルダー・木村信也。見る者の心を奪うその作品の魅力と、独創的な視点に迫る。
’90年代、ハーレーダビッドソンをベースに独自のデザインを施したカスタムバイクで世界のシーンに革命を起こしたバイクビルダー・木村信也。以後、拠点をロサンゼルスに移すと同時にハーレー以外にも作品の幅を広げ、より革新的な作品を発表し続けている。2012年、カリフォルニア州の小さな街アズサ。ルート66に軒を連ねる工場長屋の一角に木村信也の工房“チャボエンジニアリング”がある。世界的に注目を集めるカスタムバイクビルダーである彼だが、そのモノ造りの日常は極めてシンプル。
ひとり黙々と金属を削り、叩き、磨きながら、淡々と唯一無二のカスタムバイクを生み出す。番組ではその静かな創作現場に密着。バイクとデザイン、そして乗り手の人生にまで完全な“調和”を見いだそうとする世紀のアーティストの素顔を紹介する。(2012年)