小説・映画が話題となった、吉田修一作「パレード」が再び行定勲演出で舞台に登場。共同生活をする不安定な若者の群像劇を通して、現代社会の闇を鋭く描き出す。
吉田修一が、大人でも子どもでもない"揺れ動く若者"を、巧みに描いた小説「パレード」。話題となった映画に続く、行定監督による舞台版を放送する。映画版からキャストを一新、脚本は「まほろば」で第53回岸田國士戯曲賞を受賞した注目の劇作家・蓬莱竜太が執筆し、行定が舞台ならではの演出を施した。小説とも映画版とも違う“三つ目のパレード”。現代の若者像とそこに潜む“闇”に、新たなタッチで切り込んでいく。<ストーリー>都内のマンションに、ルームシェアをして暮らす4人の若者。先輩の彼女に恋する大学生の良介(山本裕典)、人気俳優と自称交際中の琴美(本仮屋ユイカ)、イラストレーター兼雑貨屋店長の未来(原田夏希)、部屋の持ち主で映画配給会社に勤める直輝(福士誠治)。それぞれ悩みを抱えつつも、互いに深くは干渉せず、怠惰に毎日を過ごしてきた。そんな4人の部屋に、ある日、酔った未来が公園で会ったサトル(竹内寿)と名乗る青年を連れてくる。なんとなくルームシェアに加わることになったサトル。それと時を同じくし、近所で女性を狙った連続暴行事件が発生。4人それぞれが抱えてきた問題も露呈しはじめ、彼らの生活は少しずつ変化に飲まれていく。
収録日・収録場所
- 2012年1月25日/東京 天王洲銀河劇場
出演
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山本裕典
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本仮屋ユイカ
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原田夏希
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竹内寿
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福士誠治
スタッフ
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原作吉田修一
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脚本蓬莱竜太
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演出行定勲