本作で読売演劇大賞を受賞した、注目の若手劇作家・前川知大が描く、現代の“怪奇物語”。有害ガスの噴出で多くの人が犠牲になった村で、鎮魂の物語が語られていく。
2011年「読売演劇大賞」に井上ひさしや三谷幸喜らと肩を並べてノミネートされた、注目の若手劇作家・前川知大の舞台をお届けする。「日常」と「怪奇」が絡まった世界を描く前川は2009年、小泉八雲の「怪談」をモチーフにした「奇ッ怪〜小泉八雲から聞いた話」を発表し高い評価を得た。そして今回の「奇ッ怪」第2弾は、野村萬斎が企画・監修し古典を現代に還元することをテーマにしたシリーズ「現代能楽集」の作品。<ストーリー>ガス噴出災害で住民の多くが犠牲になった村に、青年・矢口(山内圭哉)が4年ぶりに帰ってきた。死者の魂とも思えるような人影がさまよう村を見て回り、実家の神社をたずねた矢口は、神社に住み着くホームレス風の男・山田(仲村トオル)と出会う。
そこに、リゾート開発のための調査にやってきた業者(池田成志)と学者(小松和重)も合流。矢口の父である神主と知り合いだったという山田は、3人に、生きている人の世界と死者とがつながっていく不思議な物語を語り始める。
出演
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仲村トオル
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池田成志
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小松和重
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山内圭哉
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内田慈
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浜田信也
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岩本幸子
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金子岳憲
スタッフ
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作・演出前川知大